ポイントプランは契約電流10〜30Aのユーザーを対象にしていたが、より使用電力が多い契約電流40〜60A、または契約容量6kVAの家庭を対象とするのがおとくプランだ。こちらも基本料金と電力量料金は従来電灯B・Cと同じ料金単価だ。しかしポイントプランより高い割引率のサービスを提供するのが特徴だ。
おとくプランがポイントプランと大きく異なる点は、毎月カテエネ会員のユーザーに対して、カテエネポイントを150ポイント、もしくは現在の従来電灯B・Cに基づいた電気料金から150円を割引く特典を付与する点だ。どちらを選択するかはユーザー側で選ぶことができる。なお、カテエネ会員にならないユーザーの場合は毎月100円の割引となる(図3)。
2年間トータルでの割引額を考えてみる。ポイントプランと同じくカテエネポイントの利用による1980円相当の割引に加え、毎月の150円(もしくは相当)割引を24カ月分加える計算になるので、2年間で5580円の割引となる計算だ。中部電力によれば従来電灯Bを利用して、契約電流40A、月平均電力使用量320kWhの家庭の場合、月に約8500円の電気料金を支払っていることになる。こうした家庭がおとくプランに切り替えれば、2年間で約3%相当の割引を受けられる計算だ。
これまで従来電灯Cを利用しているような、電力使用量が多い家庭に向けた新プランがとくとくプランだ。おとくプランにおけるポイント割引と、毎月の150円割引に加えて、300kWh以降の電力量料金単価が従来電灯Cより1.4円/kWh安くなるのが特徴だ(図4)。従来電灯Cより120kWhまでの電力量料金単価は0.5/kWh高くなるが、300kWhを超えて多くの電力を使用する家庭ほど従来料金からの割引率が大きくなっていく。契約容量が7kVA以上の家庭が対象で、基本料金は従来電灯Cと同じだ。
中部電力の試算では、月額の約3万円の電力料金を支払っている従来電灯Cを利用し、契約容量が15kVA、使用電力量が月平均970kWhの家庭がとくとくプランに乗り換えると、2年間で約4%に相当する2万6680円の割引が受けられるとしている。
業務用冷蔵庫を利用する飲食店など、電灯に加えて動力も利用しているユーザーに向けた新プランがビジとくプランだ。基本料金は従来の低圧電力料金と同じだが、700kWhを超えた電力については2円/kWhを割引く(図5)。現在、電灯と動力の合計で月額9万円を支払っているユーザーの場合、電灯をとくとくプランに、動力をビジとくプランへ切り替えることで、2年間で5%に相当する約9万7400を節約できるという。
この他の料金プランとしては、生活スタイルに合わせて安価な夜間電力料金を選択できる「スマートライフプラン」も用意した。従来より提供しているプランだが、電力料金が安くなる時間帯を8時間から10時間に拡大して、お得感を増強。こちらもカテエネポイントを電気料金の支払いに利用できる。
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