洋上風力発電の実用化を着床式で加速、国の助成先が4地域の港に自然エネルギー(2/4 ページ)

» 2016年01月22日 09時00分 公開
[石田雅也スマートジャパン]

秋田港・能代港は最大34基で170MW

 もう1つの対象プロジェクトは秋田港と能代港の2カ所に分散して、丸紅を中心に大林組とエコ・パワーが加わって開発中だ。エコ・パワーは風力発電の専門会社で、アサヒビールや関西電力など18社が出資している。2つの港を合わせて最大で34基の風車を沖合に設置して、合計170MWの発電能力を想定している(図3、図4)。

図3 秋田港の全景(上)、洋上風力発電所の完成イメージ(下)。出典:国土交通省、秋田港・能代港再生可能エネルギー導入検討協議会
図4 能代港の全景(上)、洋上風力発電所の完成イメージ(下)。出典:国土交通省、秋田港・能代港再生可能エネルギー導入検討協議会

 秋田港と能代港の洋上風力発電所は2021〜2022年に運転を開始する計画で、環境影響評価の第1段階に入っている。このプロジェクトは秋田県が地域の再生可能エネルギーを拡大する施策の一環で事業者を公募して始まった。国からの助成が決まったことで、着工に向けた調査や設計作業を進めやすくなる。

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