省エネ大賞決定、デンソーのエネ再生工場など省エネ技術が百花繚乱省エネ機器(1/3 ページ)

省エネルギーセンターは2016年1月27日、「ENEX2016 第40回 地球環境とエネルギーの調和展」(東京ビッグサイト、2016年1月27〜29日)の会場で平成27年度(2015年度)の省エネ大賞の表彰式を行い各賞受賞者に表彰状とトロフィーを贈呈した。

» 2016年02月02日 11時00分 公開
[長町基スマートジャパン]

 省エネ大賞は国内の企業、工場・事業場などで省エネルギーを推進している事業者および省エネルギー性に優れた製品・ビジネスモデルを表彰する制度。表彰を通じて先進的な省エネ技術や手法などを効果的に情報発信するとともに、省エネ意識の浸透、省エネ型製品などの普及促進、省エネ型産業の発展などに寄与することを目的としている。

「省エネ事例部門」と「製品・ビジネスモデル部門」の2部門

 2015年度は153件の応募があり、学識経験者やエネルギーの専門家などからなる審査委員会の審査により、企業内の省エネの事例である「省エネ事例部門」と提供する製品やビジネスモデルによって省エネする「製品・ビジネスモデル部門」という2部門で表彰を行う。両部門で経済産業大臣賞、資源エネルギー庁長官賞、中小企業庁長官賞、省エネルギーセンター会長賞、審査委員会特別賞の合計50件が選出された。

 最優秀の経済産業大臣賞には、「省エネ事例部門」では、産業分野がデンソー「自動車部品生産プロセス追求によるエネルギー再生工場への挑戦」、業務・輸送分野はミサワホーム/CSロジスティクスの「建材調達物流の省エネ化」、共同実施分野は静岡ガスと日建設計の「オフィスビルにおける再生可能エネルギーとコージェネレーションの熱高度利用」、節電分野はパナソニックの「車載用電池工場での演算による投資ゼロの新省エネ手法の確立」が受賞した(図1)。

 「製品・ビジネスモデル部門」では、家庭分野が三菱電機の家庭用エアコン「霧ヶ峰FZ/FZVシリーズ」、輸送分野が安川電機の安川マトリクスコンバータ「U1000」、建築分野は一条工務店の超省エネ・超健康住宅「i−シリーズII」、ビジネス分野はダイキン工業の「R32高性能空調機の世界展開による省エネルギー推進」がそれぞれ輝いた(図2)。

photophoto 図1(左)が省エネ大賞「省エネ事例部門」の受賞者、図2(右)が省エネ大賞「製造・ビジネスモデル部門」の受賞者(クリックで拡大)出典:省エネルギーセンター

 このうち省エネ事例部門の受賞者は、表彰式後の受賞事例発表会でその取り組みを披露した。

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