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» 2016年02月26日 17時00分 UPDATE

省エネ機器:熱源機と熱交換機を分けて自由な設置、スタイルフリーチラーを披露

ダイキン工業は、空調機器の展示会「ヒーバック&アール ジャパン 2016」で2015年12月に発売したスタイルフリーチラー「JIZAI(ジザイ)」を披露。熱源ユニットと熱交換ユニットを分散設置できることで、設置自由度を高め、従来設置できなかった環境での設置などを提案していく。

[三島一孝,スマートジャパン]

 ダイキン工業が開発した「JIZAI」は、業界初となるセパレート型(分散設置型)のチラーユニットである(図1)。

photo 図1 ダイキンブースの「JIZAI」紹介コーナー。多くの来場者が集まっていた

今まで設置できなかった場所に置けるチラー

photo 図2 JIZAIと一体型システムの比較(クリックで拡大)出典:ダイキン工業

 従来のチラーは、空気と冷媒の熱交換を行う熱源ユニットと、冷媒の熱で水と温度交換を行い冷温水を作る熱交換ユニット(ハイドロユニット)が一体のものだけだった。そのため、ビルや工事現場などで設置場所などに困る場合には、設置できなかったり設置のための環境整備の負担が発生したりしていた。

 ダイキン工業の「JIZAI」はこの設置の不自由さを解消するために開発された製品で、熱源ユニットとハイドロユニットを分け、熱源ユニット4台とハイドルユニット1台を冷媒配管で接続することで、例えば、屋上と各階機械室に分散設置することなどを目指したものだ。最大実長100メートル(高低差50メートル)まで分散設置することができ、屋上クーリングタワースペースに熱源ユニット、地下機械室にハイドロユニットを設置するといったスペースの有効利用が可能。既設冷温水配管を最大限に流用することもでき現地工事の簡略化を図ることができるという。また、ハイドロユニットを室内に設置し、2次側(室内)空調機への水配管距離を短縮することで、冷温水ポンプの動力低減やポンプのサイズダウンにも貢献するとしている(図2、図3)。

photophoto 図3 左は熱源ユニット。屋上設置などをイメージする。右はハイドロユニット。分けられることで各階の機械室などに設置できる(クリックで拡大)

 さらに、熱源ユニットとハイドロユニットはユニット単位で分かれる他、エレベーターへの積載が可能な寸法としており、更新時にクレーン車両がなくても搬入できるという利便性なども備えている。ダイキンでは「一体型には一体型の良さがあるが、設置場所に悩む場合の選択肢を増やすことができたと考えている。より幅広い環境への提案を進めていく」(ブース担当者)としている。

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