国際認証制度で日本初の最高評価、エネルギーを60%削減するYKKの新本社ビル省エネ機器(1/3 ページ)

YKKグループの新本社ビル「YKK80ビル」(東京都千代田区)が、米国グリーンビルディング協会が実施する建築物の環境性能評価制度であるLEED認証で、最高ランクのプラチナ認証を獲得した。オフィスビルとしてLEEDのプラチナ認証を獲得するのは日本初の事例だ。同ビルは一般的なオフィスビルと比較してエネルギー消費量を60%抑えることを目指した戦略的な省エネビルだ。

» 2016年04月05日 07時00分 公開
[陰山遼将スマートジャパン]

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 2015年6月に完成した YKKとYKK APの新本社「YKK80ビル」(東京都千代田区)は、一般的なオフィスビルと比較して「エネルギー消費量を60%削減」という意欲的な目標を掲げて設計された省エネビルだ(図1)。2016年3月には建築物環境性能の国際認証制度「LEED」において、最高評価のプラチナ認証を獲得している。

 日本でオフィスビルがLEEDのプラチナ認証を獲得するのは初の事例だ。これに伴いYKKは2016年4月4日にLEED認証取得報告会を開催し、YKK80ビルの概要やLEED認証の取得に向けた取り組みについて説明した。

図1 「YKK80ビル」の外観。西側一面を覆うアルミ製のファサードが特徴的 出典:YKK

 JR秋葉原駅から徒歩数分の場所に位置するYKK80ビルは、延べ面積約2万919平方メートル、地下2階、地上10階建てのオフィスビルだ。建築主はYKK不動産で、設計監理は日建設計、施工は鹿島・戸田・ダイワハウス工業JVが担当している。

 さまざまな省エネルギー技術の導入した他、大地震でも被害を最小に抑える免震構造、インフラ途絶時でも72時間のビル機能を維持できる防災性能を持ち、都心の防災拠点としての機能も備えているのが特徴だ。

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