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» 2016年04月26日 07時00分 UPDATE

省エネ機器:一次エネルギー効率143%、光熱費とCO2を5割以上削減する新型給湯器 (1/2)

設備メーカーのノーリツ(兵庫県神戸市)は、ガスと電気を組み合わせて利用する戸建住宅向けの「ハイブリッド給湯・暖房システム」の新製品を発表した。「業界最高レベル」(同社)の給湯一次エネルギー効率143%を達成した製品で、大幅な省エネによる電力コストとCO2排出量の削減を可能にした。2016年9月1日から販売を開始する。

[陰山遼将,スマートジャパン]
rk_160422_oyu01.jpg 図1 新開発の「ハイブリッド給油・暖房システム 出典:ノーリツ

 ノーリツが発表した「ハイブリッド給湯・暖房システム」は同社の高効率ガス給湯器「エコジョーズ」と、空気熱を利用するヒートポンプユニットの2つを組み合わせ、高いエネルギー効率でお湯を作れるシステムだ。「給湯・ふろ・暖房タイプ」(税別86万5000円)と「給湯・ふろタイプ」(同76万5000円)の2種類を用意し、2016年9月1日から販売する。どちらも準寒冷地エリアに対応しており、2017年春をめどに集合住宅向けタイプも展開する予定だ。

 新製品は給湯設備の省エネ性能を示す給湯一次エネルギー効率で「業界最高レベル」(同社)となる143%を実現した。同社製の従来型ガス給湯器と比較した場合47%効率が向上している。143%の達成には、貯湯ユニットのタンク容量を従来品の90リットルから140リットルに拡大、一番効率の良い時に必要な分だけムダなく貯湯する「スマート制御機能」の改良、季節によって変動する入水温度に応じ、ヒートポンプ出力を自動調整するシステムの導入などが寄与している。

 この他の新機能として、1日の終わりに浴槽の残り湯の熱を、間接的に貯湯ユニットへ自動回収できる機能を加えた。これにより翌日のお湯張りに使用するエネルギーを約12%削減できるとしている。

 一般家庭で使用されるエネルギーのうち、その約半分を給湯・暖房使用時のエネルギーが占めるとされている。今回、給湯一次エネルギー効率を143%に高めたことで、従来型ガス給湯器と比較して年間の給湯光熱費を66%、年間のランニングコストで約6万9000円を削減できるとしている(図2)。また、CO2排出量についても従来ガス給湯器比で年間690キログラム、約51%削減できるとした。

rk_16422_oyu02.jpg 図2 年間6万9000円の電気料金削減に 出典:ノーリツ

 ヒートポンプの冷媒についてはノンフロンの自然冷媒「R290」を採用。自然冷媒であれば、機器の廃棄時に大気開放が可能で冷媒を回収する必要ないため、廃棄コストも抑えられる。

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