日本ユニシスとチャレナジーが実証実験を通じて将来の提供を目指す「次世代風力発電サービス」の特徴は2つある。1つがチャレナジーが開発する垂直軸型マグナス風力発電機そのものの提供だ。これにより風の強弱や風向きの影響を受けにくく、安定性の高い発電環境の構築を目指す。さらに設置性能を生かし、ホテル、ビルの屋上の他、地理条件により制約を受ける離島での発電も行いやすくする。
もう1つが日本ユニシスのもつIoT関連技術の活用だ。実証試験では発電設備に取り付けたIoTセンサーデバイスから、ネットワーク経由でデータを収集し、機械学習やビッグデータ解析を行うことで発電設備の稼働状況を管理・分析する。発電量を「見える化」するだけでなく、遠隔・多拠点に設置した設備の異常を早期に発見し、発電量低下による経済的損失の回避やメンテナンス業務の効率化を実現するシステムの開発を目指す方針だ(図2)。
日本ユニシスではセンサーデバイスの開発から、データ収集・配信・加工・解析までをワンストップで提供する「IoTビジネスプラットフォーム」サービスの開発に取り組んでいる。今回提供を目指す「次世代風力発電サービス」をその第1弾と位置づけ、風力発電設備における遠隔監視システム構築を進めていくとしている。
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