燃料電池でベンツが走る、2017年にプラグイン型を発売:電気自動車(2/2 ページ)
燃料電池システムと蓄電池を組み合わせることに加え、プラグイン機構を組み込んだことで家庭用の充電ソケットや、パブリック充電ステーションなどでも充電可能だ(図3)。
図3 「GLC F-CELL」の内部構造イメージ。コンパクトな燃料電池システムを搭載した他、リチウムイオン蓄電池を搭載していることが特徴(クリックで拡大)出典:ダイムラー
これにより、航続距離を伸ばすことができる他、「水素ステーションを探すのに苦労する」など、オペレーション面での不自由さを解消することが可能となる。ちなみに9kWhの蓄電池のみで駆動させた場合、最大50キロメートルの走行が可能だ。一方、床に組み込まれた炭素繊維の水素タンクには約4キログラムの水素を保持することが可能。さらにそれぞれのエネルギー活用を最適化するシステムなどを搭載する他、回生エネルギーの活用なども可能としており、これらの組み合わせにより「GLC F-CELL」は、NEDC(新欧州ドライビングサイクル)において、約500キロメートルの航続距離を実現しているという。
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