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» 2016年07月21日 06時00分 公開

情報化施工:見えない杭施工を3次元で可視化、品質向上や施工リスクの低減に (2/2)

[陰山遼将,BUILT]
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既存工法に幅広く適用可能、地盤性状のリアルタイム評価も

 深度や電流値などの施工情報は、さまざまなデータ形式を読み込むことができる。そのため深層混合処理工法や締固め杭工法、中堀式などの既製杭など、既存の工法に幅広く適用できる高い汎用性も特徴となっている。

 この他、削孔時の地盤抵抗値と土質に応じた換算係数から、地盤のN値や強度をリアルタイムに確認し、設計との差異を比較できる機能も備える(図3)。施工全数で地盤情報を評価できるため、限られた地盤調査結果から設定した条件の妥当性や、次に施工する隣接工区へのフィードバックを効率的に行える。施工仕様の見直しや追加対策の必要性を判断するのに役立つ機能だ。

図3 3D可視化部分出典:安藤ハザマ

データ管理の省力化にも貢献

 データ管理の省力化に貢献する機能も搭載している。日報やデータ分析に必要な出力項目と書式を自由に設定し、終業時にワンクリックで日報を作成できる。また、施工済みの大量の改良体や杭の情報を任意のグループに分けて管理したり、改良長、改良強度、施工日ごとの情報を引き出して確認したりすることも可能だ。など、各種データはCSV形式での出力も行える。

 安藤ハザマでは同システムを深層混合処理工法や締固め砂杭工法を対象に4現場に適用し、現場の要望を取り入れながら改良を重ねてきた。現在は、既製杭工事への適用を進めており、今後も、総合評価方式の技術提案や自社の施工工事に積極的に採用するとともに、国土交通省のNETIS(新技術情報提供システム)への登録も予定している。

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