ソーラーシティは、イーロン・マスク氏のいとこであるリンドン・ライブ(Lyndon Rive)氏とピーター・ライブ(Peter Rive)氏が2006年に設立した太陽光発電ベンチャーで、マスク氏も会長として経営に参加している。テスラによるソーラーシティの買収提案については、マスク氏が双方の経営に深くかかわり有力株主であることから賛否が生まれているところではあるが、買収の狙いとしてマスタープランでは「発電と蓄電の統合」を強調する。
テスラでは、屋根型太陽光発電と蓄電池を円滑に組み合わせた製品を開発し分散型電源として機能させ、1つのスマートフォンアプリで注文やアフターサービスを実施するためには、2つの会社ではなく1つの会社に統合した方がメリットを発揮できると主張している(図3)。
テスラのマスタープランでは、これらのエネルギーに関する計画の他、EVをあらゆるセグメントで展開する点や、自動運転の安全性を高める点、自動でカーシェアリングを実現する仕組みづくりを行うことなどが紹介されている。さらに、バスなどの公共交通機関向けのEVを開発し、自動運転による公共交通サービスを実現することなどが述べられている(図4)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.