長崎空港のメガソーラーでは滑走路から100メートル程度の距離に大量の太陽光パネルが並んでいる(図4)。太陽光パネルの設置枚数は合計で約18万枚にのぼる。パネルの表面で反射する光が航空機の離着陸に支障をきたさないように、反射の少ない太陽光パネルを採用した。
化合物のCIS(銅・インジウム・セレン)によるソーラーフロンティア製の薄膜タイプの太陽電池だ。パネルの表面にガラスを装着しない方式で光の反射を抑えることができる。同じタイプの太陽光パネルは関西国際空港が2014年に運転を開始した「SF関西メガソーラー 関西国際空港発電所」(発電能力11.6MW)でも使われている(図5)。
空港は平坦で周囲に広大な土地があるため、メガソーラーを建設するのに適している。国内では関西国際空港のほかに鳥取空港でも2MWのメガソーラーが2015年に運転を開始した(図6)。鳥取空港では結晶シリコンによる太陽光パネルで光の反射を抑えた製品を採用している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.