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» 2016年08月30日 06時00分 UPDATE

情報化施工:「着る」生体センサー、現場作業者の安全管理に活用

現場作業者の健康・安全管理の効率化に向け、ウェアラブル端末を活用するサービスが続々と登場している。東レは着用型の生体センサーを利用した「hitoe 作業者みまもりサービス」の提供を開始した。遠隔地からリアルタイムに作業者の心拍数や心理的安定度、転倒の有無などを確認できるサービスだ。

[長町基,スマートジャパン]

 東レはこのほど着用型の生体センサーを利用した「hitoe 作業者みまもりサービス」の提供を開始した。同サービスは東レとNTTが開発した生体情報の連続計測を可能とする機能素材「hitoe」と、NTTコミュニケーションズが提供するクラウドシステムを組み合わせた安全管理システム。企業・団体の従業員や現場作業員の効率的な体調管理・安全確保を支援する(図1)。

図1 サービスの概要 出典:東レ

 同サービスは、作業者の心拍数や動きを計測することで、心拍数、熱への暴露度合い(高温環境下での身体への負荷)、作業強度(心拍数上昇による身体への負荷)、心理的安定度(リラックスしているか)、転倒有無(姿勢、傾き)、消費エネルギー、位置情報の7項目の情報を可視化して提供する。作業者本人や作業現場の管理者、管理センターなどは、取得した情報をスマートフォンやタブレット端末、PCなどでリアルタイムに確認できる。平常時と異なる状況が発生した際に通知するアラート通知機能も備える。

 サービス利用料は1人当たり月額4000円(参考価格)。スマートフォン用のアプリケーションの利用料もこれに含まれる。導入時には「hitoe 作業者みまもり用ウェア」(参考価格:1万800円/枚)、データ転送用の「hitoe トランスミッター01」(参考価格:1万800円/個)を別途購入する必要がある(図2)。

図2 hitoe 作業者みまもり用ウェア」とhitoe トランスミッター01」 出典:東レ

 東レは2015年春からNTTグループと共同で同サービスの検討を開始し、既に建設業、輸送業、製造業など複数の現場において実証実験を実施している。暑さ対策や夜間などの一人作業時の安全管理への活用を見込み、着用快適性に優れたウェアの開発に取り組むとともに、高精度なデータ取得と有用性に優れたシステムの構築を目指したという。同サービスで2016年度に売上高4000万円、2018年度には2億円を目指すとしている。

 なお、東レグループでは2016年4月下旬から、名古屋事業場、愛媛工場、岡崎工場、土浦工場、石川工場、および関係会社の東レ・テキスタイル、東レコーテックスで同サービスの導入を開始しており、生産現場などで働く従業員の体調管理、安全管理に活用している。

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