LTE端末でガス消し忘れを防止、東京ガスとソフトバンクが実証電力供給サービス

ソフトバンクと東京ガスは、ガスの消し忘れ見守りサービスに関する共同実証実験を開始する。電池駆動で10年以上動作し、ガススマートメーター用通信規格「Uバス」を搭載した低消費電力LTE通信端末用いる。

» 2016年10月14日 13時00分 公開
[陰山遼将スマートジャパン]

 東京ガスとソフトバンクは、2016年10月から低消費電力LTE通信端末を活用したガスの消し忘れ見守りサービスに関する共同実証実験を開始する。ガススマートメーター用通信規格「Uバス」を搭載したLTE通信端末を使った実証実験は、日本で初めてという(図1)。

図1 実証実験の概要 出典:東京ガス
図2 使用するLET端末 出典:東京ガス

 低消費電力LTE通信端末は、3GPP(移動通信システムの国際標準化プロジェクト)が定める通信速度などに関する標準化規格「カテゴリー1」(機器間通信やIoT機器のための移動体通信規格であるLTEの1種)に準拠し、ソフトバンクのLTEネットワーク側が無線通信に関する最新の標準化規格「リリース13」に対応。電池駆動で10年以上稼働できる端末だという。ソフトバンクが通信機器などの開発・設計を手掛けるエイビット(東京都八王子市)と共同で開発した。

 今回の実証では、東京ガスが通信成功率や通信所要時間などの確認を行うことで、ガスの消し忘れなどを遠隔から止められるガスの消し忘れ見守りサービス「マイツーホー」での利用における性能・有効性を検証する。また、ソフトバンクは、低消費電力LTE通信端末の実用化に向け、技術や運用面での課題抽出を行う。実証の対象地域は東京都内で規模は約500戸。期間は2017年3月までの約6カ月間を予定している

 両社は、実証を通じて得られた知見や課題の解決を通じて、双方向通信による利便性向上やスマートメーターの自動検針への応用に取り組み、広く社会に貢献していく考えだ。

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