7700世帯分を発電するソーラーウェイ、宮城県に2018年3月に完成太陽光

太平洋沿岸部に位置する宮城県名取市で、高等学校の跡地を活用したメガソーラーの建設が始まった。日本アジアグループが手掛ける「名取ソーラーウェイ」だ。年間7700世帯分の電力を発電する見込みのメガソーラーで、2018年3月の完成を予定している。

» 2016年11月09日 13時00分 公開
[長町基スマートジャパン]

 クリーンエネルギー事業を展開する日本アジアグループ(東京都千代田区)傘下のJAG国際エナジーおよび、国際航業の連合体は、メガソーラー発電所「名取ソーラーウェイ」(宮城県名取市)の建設をこのほど開始した。

 同発電所は宮城県が公募を行った「宮城県農業高等学校管理地」での大規模太陽光発電事業者に選定され、それに伴い宮城県および名取市と同事業実施に係る協定を締結し、これまで準備を進めていたもの。

 宮城県名取市にある宮城県農業高等学校跡地に立地し(立地面積30.3ヘクタール)、出力は約26.3MW(メガワット)、一般家庭約7700世帯の年間電力消費量に相当する。2018年3月に竣工予定で、発電した電力は全量を東北電力に売電する。東芝製の太陽光パネルを採用し、EPC事業者は東光電気工事となっている(図1)。

図1 「名取ソーラーウェイ」の完成イメージ 出典:日本アジアグループ

 JAG国際エナジーは再生可能エネルギー発電施設の開発を手掛け、国際航業は再生可能エネルギー発電施設の開発などの事業を行っている。この両社を含め日本アジアグループはこれまでの実績により培った技術とノウハウを活用し、地域特性にあわせた太陽光発電所の開発を行うとともに、地域住民と同施設を活用した地域づくり、まちづくりへの取り組みを推進している。

 名取ソーラーウェイでも環境教育、地域活動への積極的な参加、災害時における地域防災対策などにグループ全体で取り組み、宮城県および名取市のパートナーとなって宮城県の掲げる「環境と経済の両立する宮城の実現」に尽力して東北地方の復興に貢献することを目指す。

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