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» 2016年11月11日 13時00分 UPDATE

省エネ機器:システム1つで部屋ごとの温度設定を可能に、25%の省エネ効果

アズビルは戸建住宅向け全館空調システム「きくばりsシリーズ」に、各居室の温度設定が可能となるVAV制御を搭載したモデルを加える。1システムの空調機で、利用者の好みで部屋ごとの温度設定や運転モードを切り替えられるようにすることで、約25%の省エネ効果が見込めるとしている。

[長町基,スマートジャパン]

 アズビルは、1システムの空調機で家中を冷房、暖房、換気、空気清浄、除湿する戸建住宅向け全館空調システム「きくばりsシリーズ」に各居室の温度設定が可能となるVAV制御(Variable Air Volume Control、可変風量制御)を搭載したシステムを、プレミアム仕様として2016年冬より販売し、2017年春より納入を開始する。

 新しく販売する全館空調システムのVAV制御は、従来よりも細かい「部屋ごと」の温度調節を可能にしている。利用者の好みで部屋ごとの温度設定を変更できる他、出時や就寝時には、その部屋だけ省エネ運転に切替え可能なエコボタンや、長期間、使用しない部屋は温調OFFが可能な機能などを使うことで、同社のシミュレーションの結果として約25%の省エネルギーが見込まれるという。

 VAV制御の販売開始の背景は、全館空調システムを利用者の、さらなるニーズが「自室だけもっと冷やしたい」「部屋を使わないときには冷房を停止したい」など多岐に渡ることが挙げられる。アズビルでは理想の空調は個人によって異なり、長年住み続けるなかで移り変わるものだと捉え、家族それぞれの生活スタイル、さらに将来のライフスタイルの変化にも柔軟に対応できる全館空調システム向けのVAV制御を開発した(図1)。

図1 VAV制御のイメージ 出典:アズビル

 VAV制御の開発過程では、全館空調での知識・ノウハウに加え、ビルや工場など様々な分野で積み重ねた知見・技術を活用した。例えば、現在の温度や設定温度だけでなく、過去の温度推移や変化の度合いも考慮して、最適な風量を計算し、制御している

 戸建住宅用全館空調システム「きくばり」は、アズビルグループが強みとする環境制御技術・空気清浄技術を生かした製品。居室だけでなく、廊下や脱衣所も含めた「温度のバリアフリー」を実現できるため、快適性だけでなく、ヒートショックの原因となる住宅内の温度差の軽減にもつながる。また、PM2.5を99%除去する空気清浄能力などの特徴があり、その快適性から1997年の発売以来、累計販売台数は7000台を超えている。

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