日本の寄棟屋根にフィット、CIS薄膜太陽電池の新製品太陽光

ソーラーフロンティアは、国内住宅市場に向けた戦略商品として、住宅専用の太陽光発電システム「SmaCIS(スマシス)」2017年7月から販売する。CIS薄膜太陽電池を日本の寄棟屋根に設置しやすい形状にし、さらに施工性も高めた。

» 2016年12月15日 13時00分 公開
[長町基スマートジャパン]

 ソーラーフロンティアは、国内住宅市場に向けた戦略商品として、住宅専用の太陽光発電システム「SmaCIS(スマシス)」を発売する。日本の寄棟屋根にフィットしやすいサイズのCIS薄膜太陽電池に、独自開発の専用架台および工法を組み合わせた。2017年4月から宮崎県の生産拠点で太陽電池の生産を開始し、同年7月より販売開始する予定だ。

 SmaCIS(スマシス)の商品名は、Smart(スマート)に設置できるCIS薄膜太陽電池という意味で命名した。日本の寄棟屋根などの複雑な形状の屋根でもソーラーパネルの搭載量を増やせるという。屋根との親和性がある外観や、新開発の施工方法により、施工時間を約20%短縮できることなどを特徴としている(図1)。

図1 出典:ソーラーフロンティア

 国内の住宅用太陽光発電システムの市場は、消費者の電力自給自足への関心の高まりや、政府が進める「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」の普及に向けた動きを受け、今後も堅調な需要が期待される。。ソーラーフロンティアではこうした背景から既築も含めた日本の住宅市場を重要なターゲットと見据え、新商品投入を決定した。

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