テスラとパナソニックがエネルギー生産で協業しているのは、リチウムイオン電池分野だけではない。2016年12月には、ニューヨーク州バッファロー工場で太陽電池セルとモジュールの生産を開始することで合意したと発表した。
テスラは2016年に太陽光発電ベンチャーで、太陽光パネルなどの開発を手掛ける米SolarCityを買収した。さらにSolarCityと共同開発した、住宅用屋根タイルと一体化した太陽光パネル「Solar Roof」を発表。EV、蓄電池に加え、さらにに太陽光パネルも製品ポートフォリオに加え、総合エネルギー企業化を図っている。
今回パナソニックと共同で生産を開始する太陽電池セルとモジュールは、Solar Roof以外の製品向けのソーラーパネルになるが、Solar Roofの生産を開始する際には、パナソニックのセルが使用されるとしている。
バッファロー工場での生産は2017年夏に開始する予定で、2019年までに1GW(ギガワット)の生産能力に拡大する計画である。テスラとパナソニックが生産を開始すると共に、バッファローの工場はアメリカにおけるテスラの生産基盤を拡大。テスラはバッファローで合計1400人以上の雇用を生む見込みとしている。
また、パナソニックはテスラと協力して、カリフォルニア州フリーモントにあるソーラーシティの施設で、次世代太陽電池技術を開発する。契約の一環として、パナソニックはバッファロー工場で必要な投資の一部を負担し、テスラはパナソニックから、工場で生産された太陽電池を長期間にわたり購入する体制だ。
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