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» 2017年02月13日 06時00分 UPDATE

FM:BIMをFMの言語に置き換える、スターツが新サービスを開始

スターツコーポレーションはBIMデータを建物の企画、設計、施工といった一連の建築プロセスだけでなく、その後の運営、維持管理までに活用できる「BIM-FMシステム」を開発した。同システムを活用したコンサルティング事業も開始する。

[長町基,BUILT]

 スターツコーポレーション(東京都中央区)と同グループで建設・土地活用コンサルティングを手掛けるスターツCAM、総合ビル管理を担うスターツファシリティーサービスは、BIM(Building Information Modeling)データを活用し、建物の企画、設計、施工といった一連の建築プロセスだけでなく、その後の運営、維持管理までを一気通貫でマネジメントできる独自の「BIM-FMシステム」を開発した。今後、長期にわたり適正なビル管理を実現するソリューションサービスとして、同システムを活用したコンサルティング事業も開始する。

 近年、建設業界ではBIMの活用が増加しはじめている。このBIMデータをさらに建物の運営・維持管理に活用するにはデータの同一性が不可欠だが、設計・施工と管理業務では、必要情報や使用名称が異なる。そのため、設計時に完成後のファシリティマネジメントに必要な要素を加えることは難しかった。

 同社はデータマイニング(自動抽出)技術を導入し、同意語の言語を自動的に振り分けることで、設計・施工・管理を請け負う会社がそれぞれ異なる場合でも、データの同一性を測ることを可能にしたBIM-FMシステムを開発した。BIM-FMシステムにより、BIMデータを建物のFMで活用するためのデータ変換および分析をスムーズに行うことができるようになるという。

 同社では、この独自ソフトの開発に合わせてさらに同システムを活用したコンサルティングサービスを始める。「BIM-FM Platform」と称して、ビルや店舗・施設の新築、さらには既に所有している法人やビルオーナーと、設計事務所、建設会社、ビル管理会社などをつなぎ、幅広いコンサルティングを提供する計画だ。

 「BIM-FM Platform」(クリックで拡大) 出典:スターツコーポレーション

 BIM-FM Platformの特徴にはBIMデータからFMデータへ膨大なデータの移行を可能とするデータマイニング(自動抽出)技術がある。また、3D形状とデータベースを同時に確認することができるビュワー、抽出したデータと維持管理コスト情報を紐づけて、長期修繕計画やLCC(ライフサイクルコスト)試算を自動作成、BIMから抽出した建材、設備の部材情報を利用した建物台帳の作成(Web閲覧)、BIIMから抽出した3Dデータと設備の仕様情報を利用したエネルギー計算などの機能も搭載されている。

 同サービスを利用することにより、BIMに入力されている部材情報を、位置も含め正確に引き継ぐことが可能だ。また、今まで作成に数カ月の時間を要していた建物台帳を、ほぼ自動で正確に作成する。さらに、試算結果を分析することにより、建物にかかるランニングコストの削減ができる(自社ビルによる試算では、10%以上の削減余地を算出)。この他、修繕工事などにおける工事金額の妥当性の判断材料となるなどのメリットがあるとしている。

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