大阪で「固体酸化物形燃料電池」の実証実験が始まる、2017年度の市場導入に向けて蓄電・発電機器(2/2 ページ)

» 2017年03月31日 07時00分 公開
[庄司智昭スマートジャパン]
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2017年度に向けて実証が進むSOFC

 日立造船は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)事業「固体酸化物形燃料電池等実用化推進技術開発」(事業機関:2014〜2017年度、2016年度予算:12億円)の助成先の1つとなっている。NEDOの助成を受けて、開発が進む業務用SOFCシステムの実用化技術は、2017年度の市場導入に向けた動きが活発となっている。

 例えばデンソーが助成先となる5kW級の業務用SOFCシステムは、飲食店や理美容院、小規模医療、福祉施設などをユーザーとして想定し、システムの検証が進んでいる。

デンソーが助成先となる5kW級の業務用SOFCシステムの活用イメージ 出典:NEDO

 三菱日立パワーシステムズ、トヨタ自動車、日本特殊陶業の3社が助成先となる250kW級のシステムでは、SOFCとマイクロガスタービンを組み合わせた円筒形SOFC-マイクロガスタービンハイブリッドシステムの検証に取り組んでいるとした(関連記事:固体酸化物形燃料電池の実用化に向け実証を開始、2017年に市場投入へ)。

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