国内エネルギー消費量は1990年度水準に、再エネと原子力再稼働でCO2も減少傾向エネルギー管理(2/2 ページ)

» 2017年04月19日 09時00分 公開
[陰山遼将スマートジャパン]
前のページへ 1|2       

再エネ普及と原子力再稼働でCO2排出量も減る

 2015年度のエネルギーを起源とするCO2排出量は、省エネルギーの促進などで最終エネルギー消費が減少したことに加え、再生可能エネルギーの普及や原子力発電の再稼働が進んだことから前年度比3.4%減となった。2008〜2009年度振りとなる2年連続の減少で、東日本大震災以降、最小である。電力のCO2排出原単位は前年度の0.55kg-CO2/kWhから0.53kg-CO2/kWhに改善した。

エネルギー起源CO2排出量の推移 (クリックで拡大) 出典:資源エネルギー庁

 部門別ではエネルギー転換部門で前年度比6.4%減、家庭部門で同5.1%減、企業・事業所他部門で同3.1%減、運輸部門で同1.7%減と全ての部門で減少している。

 2015年度のエネルギー起源CO2排出量の増減を「GDP要因」「エネルギー原単位要因」「炭素集約度要因」に分解すると、GDP要因が1600万tの増加となったが、エネルギー原単位要因が3300万t、炭素集約度要因は2400万tずつ減少に寄与した。

エネルギー起源CO2排出量増減の要因分解(クリックで拡大) 出典:資源エネルギー庁
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.