ホンダ「クラリティ」のPHEVとEV、米国で世界初公開電気自動車

ホンダは2017年4月14〜23日に開催されている「ニューヨークオートショー」で、クラリティ(CLARITY)のプラグインハイブリッド自動車(PHEV)と電気自動車(EV)を世界初公開した。

» 2017年04月19日 13時00分 公開
[長町基スマートジャパン]

ニューヨークオートショーで世界初公開

 ホンダは2017年4月14〜23日に米国ニューヨークで開催されている「ニューヨークオートショー」で、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)「CLARITY PLUG-IN HYBRID(クラリティ プラグイン ハイブリッド)」と、電気自動車(EV)「CLARITY ELECTRIC(クラリティ エレクトリック)」を世界初公開した。

 両車種は、2016年3月に発表した「CLARITY FUEL CELL(クラリティ フューエル セル)」と共通のプラットフォームを使用した。世界初となる同一プラットフォームにPHEV、EV、燃料電池車(FCV)の電動パワートレインを取りそろえたことで、「5人乗りミドルサイズクラスセダンに新しい価値をもたらす」(ホンダ)とする。

 ホンダはクラリティシリーズにより、2030年に向けて掲げる「四輪商品ラインアップにおける販売数の3分の2をPHEVとハイブリッド、FCV、バッテリーEVなどのゼロエミッションビークルに置き換える」という目標達成に向けて電動化を推進する方針だ。

クラリティ プラグイン ハイブリッド (クリックで拡大) 出典:ホンダ

 クラリティ プラグイン ハイブリッドは17kWhのバッテリーを搭載し、これまでのミドルサイズクラスのプラグイン ハイブリッドで最長となる40マイル(約64km)以上のEV走行を可能にしたという。バッテリーの満充電に掛かる時間は240ボルトで2.5時間。高効率の1.5リッターアトキンソンサイクルエンジンとの組み合わせにより、ガソリンと電気の総走行可能距離は330マイル(約531km)以上となった。「ノーマル」「ECON」「スポーツ」の走行モードにより、燃費重視からレスポンス重視まで、ユーザーの好みに合ったモード選択が可能。3種類全ての走行モードと組み合せて、バッテリーの充電を優先することができるHVモードも搭載。米国の販売開始は2017年中を予定している。

クラリティ エレクトリック (クリックで拡大) 出典:ホンダ

 クラリティ エレクトリックは25.5kWhのバッテリーを搭載し、走行可能距離は80マイル(約128km)以上。満充電に掛かる時間は240ボルトで3時間強だ。急速充電器使用時は30分で80%の充電が可能である。上記と同様に3種類の走行モードを搭載。2017年中に米国カリフォルニア州、オレゴン州でリース販売を開始する予定である。

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