日清食品とサントリー、共同配送で「年間CO2排出量を約50トン削減」エネルギー管理

日清食品とサントリーホールディングスは2017年6月中旬から、北海道・帯広エリアへの商品配送の一部を共同で配送すると発表した。両社合計で年間のCO2排出量を約50トン削減可能という。

» 2017年04月28日 13時00分 公開
[長町基スマートジャパン]

年間のCO2排出量を約50トン削減へ

 日清食品とサントリーホールディングスは、物流での環境負荷低減を目指し、2017年6月中旬から北海道・帯広エリアへの商品配送の一部を共同で実施すると発表した。

 海道の恵庭、千歳エリアにそれぞれ倉庫をもつ両社が、帯広エリアの卸店や小売店の配送センターの一部に対して、日清食品のインスタントラーメンなど食品全般、サントリーの酒類と飲料全般を共同で配送するという。

 軽量荷物である日清食品の商品と、重量荷物であるサントリーの商品の組み合わせが配送時の混載に適している点、年間を通じて物流量のピークが異なる点など、両社にとってメリットが見いだせることから共同配送が実現した。この取り組みにより、両社合計で年間のCO2排出量を約50トン(約25%)削減することが可能になる。

混載テストの様子 出典:日清食品

 北海道エリアで商品は主に各社倉庫に保管されており、道内各エリアに配送される。今後はサントリーの千歳配送センターで商品を積載した車両が、日清食品の恵庭センターに立ち寄り、混載作業を行う。その後、帯広エリアの卸店や小売店の配送センターの一部に共同配送。両社は環境負荷の低減と顧客へのサービス向上を推進するとともに、持続可能な社会の構築を目指し、今後も共同物流の取り組みを検討するとした。

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