サンテック、出力を高めた産業向用太陽光パネルの新モデルを発表太陽光

サンテックパワージャパンが、産業向け太陽光発電モジュールの新製品を発表した。5本バスバーセルを採用し、現行品と比較して出力性能などを高めた。2017年10月から出荷を開始する。

» 2017年08月30日 10時00分 公開
[長町基スマートジャパン]

 サンテックパワージャパンはこのほど、メガソーラーなどの大規模発電設備や、工場屋根・商業施設などの非住宅向けの太陽光発電モジュール2製品を発表した。2017年10月からの出荷を予定している。

 新製品は、産業向けに特化した325W(ワット)の大型モジュール「STP325-24/Vfw」(72セルタイプ)と、275Wの標準モジュール「STP275-20/Wfw」(60セルタイプ)の多結晶セルの2製品。どちらも集電性能を高める5本バスバーセルを採用した。これまでの4本バスバーセルを使った製品と比較し、バスバー同士の間隔が短縮され、集電時にセル内に流れる電荷ロスが減少することで出力が向上。現行品と比較して変換効率は0.5%、モジュール当たりの発電出力は10W向上した。25年間のモジュール出力保証と、12年間の製品瑕疵(かし)保証を無償で提供する。

新製品の外観。左が325W、右が275Wのモデル 出典:サンテック

 さらに長期運用に必要な耐久性に関しても、3800Pa(パスカル)の風圧荷重と、5400Paの積雪荷重性能を提供する。端子ボックスの防水・防塵性能はIP68に対応する。

 なお、外形寸法はSTP325-24/Vfwが1960×992×40mm、STP275-20/Wfwは1650×992×35mm。現行品とは大きさが異なるため、モジュール交換を行う際には寸法差に注意する必要があるとしている。

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