コープデリが物流施設に太陽光発電、再エネ中心の電力小売事業に生かす太陽光

コープデリ連合会は、千葉県野田市の物流センターの屋根を活用した太陽光発電事業を開始。発電した電力はコープグループの小売電気事業や、施設の電力として活用する。

» 2017年10月13日 09時00分 公開
[長町基スマートジャパン]

 関東信越地域の7生協が会員となっているコープデリ連合会(さいたま市)は、このほど「野田船形物流センター」(千葉県野田市)の施設屋上に敷地面積3万0388m2にわたって太陽光発電システムを設置し、新たに発電を開始した。発電出力は、コープデリグループの既存発電施設の中では最大となる1470.8kWで、年間154万6105kWhの総発電量を見込んでいる。

 出典:コープデリ連合会

 野田船形物流センターで発電した電気は、今後、地球クラブを通じて、2017年9月から生協組合員への電力供給を開始したコープみらいの電気小売事業「コープデリでんき」や、コープデリグループの事業所で使用する電気に活用する予定だ。地球クラブは2015年4月に事業活動を開始した日本生協連の子会社で、全国の生協施設の太陽光発電パネルや、提携発電所から発電される再生可能エネルギー(太陽光、木質バイオマス、風力など)を中心に調達し、全国の生協に電気を供給している。

 コープデリグループでは、原子力発電に頼らないエネルギー政策の実現と持続可能な社会を目指す立場から、再生可能エネルギーの普及・拡大への取り組みとして、物流センターや宅配センターを中心とした施設の屋上に太陽光発電システムの設置を進めている。太陽光発電システムを設置しているグループ全施設(一部、設備容量25kW未満のバイオマス・風力発電を含む)での総発電出力は6945.43kWで、年間総発電量は累計で745万2044kWhになるという(野田船形物流センターを含む、2017年10月5日現在の試算)。

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