第45回東京モーターショー2017 特集
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» 2017年11月06日 07時00分 公開

電気自動車:EVが主役となった東京モーターショー、日産とアウディに見る自動車電動化のアプローチ (1/2)

「第45回東京モーターショー 2017」では、多くの自動車メーカーやサプライヤーが、電気自動車(EV)や車両の電動化に関連する展示を行っている。なかでも日産とアウディジャパンは、それぞれSUVタイプのEVコンセプトモデルを公開したが、両社で自動車電動化へのアプローチは異なる。

[松本貴志,スマートジャパン]

日産はシリーズハイブリッドからEVまで普及モデルで選択肢を多数用意

 「第45回東京モーターショー 2017」(2017年10月28日〜11月5日、東京ビッグサイト)では、自動車メーカーやサプライヤーの、電気自動車(EV)や車両の電動化に関連する展示が目立った。なかでも日産とアウディジャパンは、それぞれSUVタイプのEVコンセプトモデルを披露。しかし両社のEVや電動化に対するアプローチは異なるように見える。

東京モーターショーで両社が披露したEVコンセプトモデル。「Nissan IMx」(左)、「Audi Elaine concept」(右)(クリックで拡大)

 日産自動車のブースで世界初公開された「Nissan IMx」は、レベル5の完全自動運転を実現するSUVタイプのEVコンセプトモデルだ。新しいEV専用プラットフォームによって、バッテリーのキャビン床下搭載が可能になり、広い室内空間を確保。パワートレインは高出力モーター2基を前後に搭載した4WDを採用し、320kW、700Nmの出力を持つ。エネルギー密度を高めた大容量バッテリーの搭載により、満充電時に600km以上の走行距離を実現し、ワイヤレス充電にも対応するという。

 Nissan IMxを社会インフラとして活用する提案もなされており、搭載バッテリーの電力を家庭に送るV2H(Vehicle to Home)や、電力系統に接続するV2G(Vehicle to Grid)によって、VPP(バーチャルパワープラント)の一端を担うことができ、再生可能エネルギーのさらなる導入拡大にも貢献できるとする。

Nissan IMxのEV専用プラットフォーム(クリックで拡大) 出展:日産自動車

 また、現在の日産カーラインアップは、パラレルハイブリッド車から、「ノート e-POWER」で採用されたシリーズハイブリッド車、2017年9月に新型が発表された「リーフ」に代表されるEVなど、多くの電動車をそろえる。リーフの初代モデルはグローバルで累計28万台以上を販売し、世界で最も売れている電気自動車になっているといい、日産は幅広い車種に適応する電動化技術と経験を長年培ってきた。

 このNissan IMxは、具体的な市販モデルや市場投入時期が示されているわけではないが、同社が考える近い将来における自動車の方向性だといい、持続可能なモビリティ社会の実現には、自動車の電動化と電力の融通を含めた社会とのつながりがもはや不可欠と強調する。

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