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» 2017年12月22日 09時00分 公開

自然エネルギー:用水路で約360世帯分の電力、自然電力初の小水力発電が長野で着工

自然電力のグループ会社である長野自然電力が、小水力発電所「小布施松川小水力発電所」を小布施町内で着工した。同発電所は、自然電力初の小水力発電事業となり、年間約117万kWh(メガワット時)の発電を見込む。

[長町基,スマートジャパン]

 自然電力(福岡市)のグループ会社である長野自然電力(長野県小布施町)は、長野県が公募した補助対象事業、「平成29年度自然エネルギー地域発電推進事業」への提案が採択され、このほど小水力発電所「小布施松川小水力発電所」を小布施町内で着工したと発表した。2018年春からの運転開始を予定する。

 長野県の自然エネルギー地域発電推進事業は、地域主導型の自然エネルギー発電事業を「収益納付型補助金」により支援し、県内各地へ普及させることを目的としている。同発電所は、同地を流れる松川から取水した用水路を活用する流れ込み式発電所で、約190kW(キロワット)の発電能力をもつ。

GUGLER社のフランシス型水車(クリックで拡大) 出典:GUGLER

 水車は、自然電力の小水力発電事業におけるパートナーである、GUGLER Water Turbines(ググラー社、オーストリア・ゴールドヴェルト)のフランシス型水車を使用する計画だ。最大使用水量は約1.5立方メートル/秒、有効落差約14.4メートル。年間発電量は、約117万kWh(メガワット時)を見込んでおり、これは一般家庭約360世帯の年間使用電力量に相当する。発電した電力は中部電力へ売電する予定だ。なお、同発電所は、自然電力グループにとって初の小水力発電事業という。

 長野自然電力は、自然電力が2016年12月に100%出資し設立。長野県内で再生可能エネルギー発電施設の開発および電力の販売等を行う。自然電力は、今後も自治体等と連携し、地域に根ざした再生可能エネルギーの普及を積極的に行うとともに、ググラー社と小水力発電用水車とエンジニアリング技術の日本市場への導入を促進し、国内の小水力発電用水車の供給不足の解消を図りながら、小水力発電事業の普及などを目指す。

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