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» 2018年01月09日 11時00分 公開

太陽光:太陽光O&Mをクラウドで総合支援、野原HDが新サービス

野原ホールディングスは、太陽光発電のO&M向けクラウドサービスの販売を開始する。保守拠点の一元管理や、各種資料の管理、点検履歴の作成・管理などが行える。

[長町基,スマートジャパン]

 野原ホールディングス(東京都新宿区)は、同社の太陽光発電事業のO&M(保守管理)サービス「SunSunGuard20」から、クラウド経由で太陽光発電事業の一元管理から点検スケジュールの設定、点検台帳の自動作成などを行うことができる太陽光発電システムO&M管理ソフトウェア「SSG20管理システム」の発売を開始する。

 2017年4月に施行された「改正FIT法」により、現在、太陽光発電事業者は、事業計画認定申請時にメンテナンス計画表を提出し、発電開始後は事業計画申請時のメンテナンス計画表に基づき、適切なメンテナンスを実施しなければならない。一方で、発電開始から20年という買い取り期間中には、自社の組織や担当者の変更、メンテナンス委託先の変更などの可能性もある。

 SSG20管理システムは、発電開始から20年という長い間、太陽光発電事業者に事業運営と義務化されているメンテナンス(O&M)を安全、安心、確実に継続、継承することを目的にしたソフトウェア。クラウドサービスとIoTを活用することで、太陽光発電所の物件データや点検データに加え、保証書や敷地図など、太陽光発電事業に関わる情報をすべてクラウド上に保存し、データ消失のリスクを回避する。報告書も自動作成が可能なため、作業者の業務負担も軽減できるとしている。

 例えば、保守管理する発電所は一覧形式で管理可能だ。発電所個別の詳細情報は、発電所の場所やオーナーなどの基本情報に加え、設置機器などの詳細情報も登録。さらに関連ファイルや見積もり情報なども保存でき、データはクラウド上に保存されるため、紛失のリスクを軽減可能だ。これらの情報は、PCだけでなくタブレット端末やスマートフォンからも閲覧・操作できる。

 点検項目の設定については、登録されたモジュール、パワコン、接続箱など主要機器の台数やメーカー、型番などを元に総発電量を計算し、その情報をもとにして、必要な点検項目を自動的に抽出する。また管理しているすべての発電所の点検スケジュールをカレンダーで設定、確認できる。

 抽出設定した点検項目は、点検員のスマートフォンに転送可能だ。点検員は、スマートフォン上で点検項目を確認しながら点検(点検結果も簡単操作で入力)、写真撮影を行うため点検・検査忘れを防ぎやすい。点検時に撮影した写真にはGPS情報を埋め込むことができ、さらに図面上へのマーカー配置により、点検場所と点検結果を合わせて記憶可能。次回点検を別業者に依頼しても、同一の位置から点検でき、点検履歴を継承しやすくした。

 この他、スマートフォンで撮影した点検写真はクラウド上に保存され、事務所内の管理用PCからも閲覧できる機能も備えた。これらの写真を利用し、写真付きの点検報告書を自動作成する。この自動作成機能により、報告書の改ざんを防止できるほか、従来の報告書作成業務の負担を大幅に軽減することが可能としている。

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