マンション改修提案にVR、管理組合の合意形成促進を狙うFM

大京穴吹建設は、VRを導入したマンション共用部改修工事提案を開始すると発表した。改修工事後のイメージを管理組合員に共有することで、管理組合の合意形成促進を目指す。

» 2018年01月11日 06時00分 公開
[松本貴志BUILT]

管理組合員一人一人に改修工事後のイメージを共有

 大京穴吹建設は、2018年1月よりVR(仮想現実)を導入したマンション共用部改修工事提案を開始すると発表した。改修工事後のイメージを理事会などの代表者だけでなく、管理組合員に共有することで管理組合の合意形成促進を目指す。

VR映像のイメージ 出典:大京穴吹建設

 マンション共用部改修では、管理組合総会の意思決定を経て工事着工となるが、事前に理事会や修繕委員会などの代表者が中心となって、改修プランの検討や合意形成を行うことが多く、検討段階において組合員全員が参加することは困難という課題が存在していた。

共用部デザイン改修の流れ(クリックで拡大) 出典:大京穴吹建設

 そこで同社は、以前より行っていた共用部改修の設計図やパースなどを管理組合へ無償提供することに加え、VRで改修工事後のイメージを疑似体験できる提案活動を開始。QRコードを通して組合員はいつでもVR映像を確認できるようになり、より多くの組合員へ改修工事に関する議論の参加を促すという。

 同社は、本提案を通じてマンション共用部改修に居住者の声を反映し、マンション全体の価値向上につながるよう努めるとしている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.