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» 2018年02月21日 06時00分 公開

情報化施工:ドローンで切盛土工事を効率化、土量計算を3分の1に短縮

フジタは、切盛土工事の出来高管理にドローンを活用する技術を開発し、同社施工の道路工事盛土作業で実証・運用を開始した。本技術によって、土量計算に要する時間が従来手法比で3分の1まで削減できたという。

[松本貴志,BUILT]

従来比3分の1の作業時間と出来形精度±50mmの確保

 フジタは、切盛土工事の出来高管理にドローンによる測量を活用する技術「デイリードローン」を開発し、同社施工の道路工事盛土作業で実証・運用を開始したと発表した。本技術によって、土量計算の一連作業に要する時間が従来手法比で3分の1まで削減できたという。

デイリードローンのイメージ(クリックで拡大) 出典:フジタ

 従来のドローン測量では、事前準備として標定点を設置の上、トータルステーションを用いた測量作業と写真撮影後の点群データ解析処理に膨大な費用と時間を必要としていた。また、設置して測量した標定点も、工事の進捗に合わせ設置と撤去を繰り返さなければならなかった。

 また、Webブラウザ上で一括して3Dモデルを作成・解析するサービスなども提供が始まっているが、解析に半日程度の時間が必要なことや、出来形データを外注した場合の責任所在、また山間部などでは作業所の通信環境に影響されるといった問題があり、施工途中における日々の測量業務で手軽に活用できるまでに至っていなかったとする。

 本技術では、基準測量の標定点としてエアロセンス社製GPS測位機能付き対空標識「AEROBORマーカー」を採用することで、煩雑な標定点の設置、測量、座標データ入力といった作業を省力化した。

 さらに、ドローンによる写真撮影時に現場の土量管理に必要な精度確保の条件(写真枚数、画素数、点群密度など)を設定することで、データサイズを抑制し、処理時間の大幅短縮を実現したことが特長だ。

 これにより、従来手法では合計9時間を要した測定面積2ヘクタールの測量解析を、本技術では従来比3分の1となる3時間で実施し、出来形精度±50mmの確保および算出土量の誤差±5%以内と、速度と精度の両立を達成した。高精度の測量が必要な場合には、写真撮影時の設定条件を変更することで、i-Constructionで定める要求精度を確保することも可能だという。

デイリードローンと従来手法の比較 出典:フジタ

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