スマホで地形測量を実現、作業を90%短縮した大林組の新アプリ情報化施工(2/2 ページ)

» 2018年02月27日 06時00分 公開
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 従来のトータルステーションによる測量では、現地での測量結果を事務所などのPCへ入力し座標計算した上で図面などを作成するため、時間がかかっていた。

 一方、スマホdeサーベイでは、取得した地形データをスマートフォンの画面上で確認できるだけなく、3次元の点群データやCADデータの他、任意の場所における断面図の出力も行える。スマートフォンのメール機能を利用して地形データや断面図を送信することも可能で、測量と並行して地形の安全性評価や、工事時の搬出土量の算出にも生かせるという。

スマートフォンの画面に断面図が表示される様子(写真右下) 出典:大林組

 大林組は今後、今回開発したスマホdeサーベイを活用することで迅速に災害復旧工事を進めるとともに、このアプリを一般的な土木工事の他、建物内部の測量など建築物のリニューアル工事にも導入し、生産性の向上に役立てる方針だ。

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