スマートエネルギーWeek 2018 特集

1500V対応の太陽光ストリングス監視、住友電工が初披露太陽光

住友電気工業は、「スマートエネルギーWeek 2018」で、直流1500V対応のストリング監視装置を初展示した。

» 2018年03月08日 11時00分 公開
[松本貴志スマートジャパン]

PLC方式採用による価格競争力と信頼性の両立がウリ

 住友電気工業は、「スマートエネルギーWeek 2018」(2018年2月28日〜3月2日、東京ビッグサイト)で、ストリング電圧が直流1500V設計の太陽光発電所に対応したストリング監視装置を初展示した。

1500V対応ストリング監視装置の子機(クリックで拡大) 提供:住友電気工業

 同社では以前より、ストリング電圧が最大1000Vまでの発電所に対応した監視装置を提供している。ストリング監視を行う子機とデータ収集を行う親機の通信にPLC(電力線通信)を採用することで、専用通信線の敷設を不要としたことによる導入コスト低減や、ノイズ・雷サージに対するデータ通信の安定性を確保した。

システム構成のイメージ(クリックで拡大) 出典:住友電気工業

 1500Vに対応する本装置でも子機親機間通信にPLCを採用。従来の1000V対応装置子機で電流センサー構造として用いていたクランプ型から、1500V対応装置子機ではシャント型に変更することで、さらなる機器コスト低減を図ったとする。

1500V対応ストリング監視装置の仕様(クリックで拡大) 出典:住友電気工業

 本装置は製品化間近の段階とし、装置子機を搭載する接続箱メーカーへの供給開始を2018年7月に予定している。同社担当者は、「競合と比較して競争力のある価格を実現できる見込み。この価格競争力を生かし、今後海外市場も狙っていきたい」と語った。

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