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» 2018年04月02日 11時00分 公開

蓄電・発電機器:石炭火力のCO2排出を大幅削減、アンモニアの20%混焼に成功

IHIは、アンモニアと微粉炭を混合して燃焼する実証試験を実施し、世界最高水準となる熱量比率20%のアンモニア混焼に成功した。アンモニアを石炭火力発電の副燃料として利用することで、CO2排出の大幅削減が期待できる。

[長町基,スマートジャパン]

 IHIは、アンモニアと微粉炭を混合して燃焼する実証試験を2017年12月に実施し、投入熱量10MW(メガワット)の燃焼設備として世界最高水準となる熱量比率20%のアンモニア混焼に成功したと発表した。アンモニアを副燃料として用いることにより、石炭火力発電から排出されるCO2排出の大幅削減が可能となる。

実験を実施した同社相生工場の大容量燃焼試験設備 出典:IHI

 アンモニアは、水素含有量の高さ、運搬・貯蔵の容易さなどから低炭素社会を実現する新たなエネルギー源として注目を集める。同社は、アンモニアのバリューチェーン構築を目指し、アンモニアを燃料とするガスタービンやボイラーの燃焼技術、固体酸化物形燃料電池(SOFC)のシステム化などの取り組みを進めてきた。

 同実証では、内閣府総合科学技術・イノベーション会議の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の委託研究課題「アンモニア直接燃焼」において実施。これまでの取り組みで同社が培ったノウハウを活用し、既設の石炭火力発電所であってもアンモニア供給配管の設置など小規模な改造で混焼に対応するという。

 一方、アンモニアと微粉炭の混焼では窒素酸化物(NOx)の排出濃度が上昇する課題があった。同社ではアンモニアの供給方法などを工夫し、従来の石炭火力発電とNOx排出濃度を同程度に抑制することに成功した。

 今後、アンモニアがボイラー性能へ与える影響の評価や運転条件の選定により、NOxをさらに低下させる可能性を検討するとし、アンモニアを利用した低炭素社会の実現に向けた技術開発を進める方針だ。

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