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» 2018年04月26日 12時00分 公開

サインの製作・施工・点検履歴をICタグで管理、自動発注も可能

富士フイルムは、看板の管理を効率化させるICタグとデータベースを組み合わせたソリューションの開発を進めている。ICタグに登録したデータはスマートフォン上で表示と書き込みができるため、管理者による点検報告や製作の再発注などに活用できる。

[石原忍,BUILT]

 富士フイルム イメージングは、サイン工事の製作・施工の履歴をタグで管理できるソリューション「RFIDサイン」を開発している。2018年4月18〜20日に千葉・幕張メッセで開催された「駅と空港の設備機器展2018」で実演デモンストレーションが行われた。

IDタグが埋め込まれたフロアサインを市販のRFIDリーダーで読み取るデモ=19日、幕張メッセ(クリックで拡大)

 ここ数年、看板の適切な管理がなされていないため、全国で経年劣化による落下事故が相次ぎ、定期的な点検や安全への取り組みには関心が寄せられている。

 富士フイルム イメージングが提案するRFIDソリューションは、サインにICタグを付け、現場でいつ誰が製作・取付したのかといった情報を書き込めば、スマートフォン搭載のリーダーでいつでも確認することができるシステム。読み取ったデータからは、サインや看板の貼り換え期限や更新時期が過ぎていないかなどが判明し、点検時などに役立てることができる。

 複数のサインが混在している場所では、剥(は)がれや劣化により、再度製作が必要になった場合でも、このサインをどこの会社が何のプリンタで出力したかを知ることが可能で、事前に更新時期を設定すれば、自動発注もかけられるという。

盛り上がっている部分にIDタグが埋め込まれている。会場では来場者が踏み付け、耐久性も確認した=19日、幕張メッセ(クリックで拡大)

 ICタグは2〜3年の寿命で、一般的な短中期の屋外広告であれば、グラフィックのかけ替え時期まで十分に持つ。耐久性も実験段階で、かなりの加重をかけても耐えられることが実証されている。

 RFIDは固有のID情報を埋め込んだICタグを無線通信で読み書きする自動認識技術。現場で、リーダーにスマートフォンを搭載した端末で書き込んだデータは一度、管理サーバ「CIMSA」に送られる。同一サーバでやり取りするため、施主、施工者、点検者間で履歴を共有し、それぞれが必要な情報を取得することも可能だ。管理データベースは自社開発の「CIMSA」を利用。ユーザーの要望に合わせ、自動発注などの仕様変更や施工日、施工会社名などの入力ステータスはカスタマイズに応じる。

 展示会場では、フロアサインの裏側にRFIDタグを貼り付けた施工例が参考出品された。同社ディスプレイグループの担当者は、「データ登録にQRという選択肢もあったが、読み取りづらいことやシートに傷が付くと認識しないなどの問題が発生したため、ICタグを採用した。用途としては、サイン以外にも、ニーズが高い工事現場での備品管理に活用してもらうことを想定している。実用化は、年間の使用料金などを検討した後、9月ごろを目指したい」と話す。

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