建設・不動産用の音声入力アプリ、WordやExcelへの転送が可能に(1/2 ページ)

アドバンスト・メディアが提供している建設・不動産業界向けの音声入力アプリ「AmiVoiceスーパーフロントエンダー」がバージョンアップし、Windowsアプリケーションに対応するようになった。建設現場で使われるExcelやWordのオリジナル帳票などへ、音声入力したテキストをワンタップで転送することができる。

» 2018年05月11日 12時30分 公開
[石原忍BUILT]

 アドバンスト・メディアは2018年5月9日、建設・不動産業界向け音声入力iOSアプリ「AmiVoiceスーパーフロントエンダー」に、音声入力したテキストをPCに転送できる新機能を追加し、同日提供を開始した。2018年5月9〜11日に東京ビッグサイトで開催された「第1回AI・業務自動化展」で実演デモンストレーションが行われた。

音声入力したテキストをExcelやWordにワンタップで転送

 AmiVoiceスーパーフロントエンダーは、iOSのスマートフォン上で、音声をテキスト化するアプリ。建設・不動産業界専用の音声認識エンジンを搭載しているため、専門用語でも正しく認識される。入力速度も、通常のフリックと比べて6倍、他社の汎用音声認識アプリと比較しても5倍の速さで入力を行えるという。

AmiVoiceスーパーフロントエンダーの概要 提供:アドバンスト・メディア

 これまでのモデルでは、iOSデバイス内にあるアプリへのテキスト転送のみだったが、今回のバージョンアップで、Windowsのアプリケーションへダイレクトに転送する機能を実装。現場で音声入力したテキストが、会社や事務所にあるWindowsPCのWordやExcelに、Bluetooth接続をしなくても、ワンタップで転送できるようになった。

 建設や点検の現場では、会社によってオリジナル帳票を運用していることが多い。そのため、AmiVoiceスーパーフロントエンダーであれば、WindowsPCのアプリ・ブラウザを問わず、音声入力したテキストを普段から使っている帳票に飛ばして記入ができる。建設・土木の朝礼記録、現場の巡視記録、点検・検査の報告書など、幅広い用途での活用が見込まれている。

AmiVoiceスーパーフロントエンダーでの音声認識画面=第1回AI・業務自動化展(クリックで拡大)
音声入力したテキストをExcelの帳票に転送=第1回AI・業務自動化展(クリックで拡大)

 担当者は、「ユーザーの使用目的に応じて、専用エンジンの開発やカスタマイズして提供できることが、他の音声アシスタントには無い強み。今後は、ニーズの多い、現場写真の添付や転送といった機能も追加していきたい」と話す。

 AmiVoiceスーパーフロントエンダーの月額利用料は5万円から。エンジンの構築費用は別途要見積もり。

 会場では、検査用に特化したクラウド型の音声入力「AmiVoiceスーパーインスペクションプラットフォーム」も紹介された。

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