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» 2018年07月24日 11時30分 公開

メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2018:狭小空間の点検ロボットを大幅に改良「moogle evo」、大和ハウス工業

大和ハウス工業は床下などの狭い場所に潜り込んで点検するロボット「moogle evo(モーグル エヴォ)」を開発し、2018年7月18〜20日に東京ビッグサイトで開催されたメンテナンス・レジリエンスTOKYO 2018内の「インフラ検査・維持管理展2018」で実機デモンストレーションを行った。

[石原忍,BUILT]

 大和ハウス工業は、住宅の床下など狭小空間を点検する小型ロボット「moogle」を大幅に改良した「moogle evo」を2018年3月に発売した。

高解像度カメラや長時間バッテリーを搭載

狭小空間点検ロボット「moogle evo」

 これまで同社では2008年10月に、ロボット技術の開発と普及を目的として社内にロボット事業推進室を設立。

 その後、2012年10月には、戸建住宅の床下空間や溝などの点検ができる狭小空間点検ロボット「moogle」を発売。これまで、住宅メーカー・工務店・リフォーム会社を対象に約400台を供給してきた。moogleの由来は、モグラ(mole)に模したデザインで、床下にもぐるという意味で命名されたという。

 リニューアルしたmoogle evoは、従来機moogleに、インフラ点検に必要な各種機能を追加した新モデルで、2018年3月に販売をスタート。

 新機能の一つ、搭載カメラは、従来のWebカメラから高解像度カメラに置き換え、光学36倍のズーム機能(デジタル最大288倍)を備える。リアルタイムな高画質映像かつ、左右の可動範囲240度の広角で、点検箇所の細部までが確認できる。クラック幅は自動で判定し、幅に応じて、青0.1〜0.19mm、黄0.20〜0.39mm、赤0.40mm以上に色分け表示する。

moogle evoをリアルタイムでモニタリングするPC画面

 走行性能では、150mm(ミリ)までの段差を乗り越え、コンクリート・土・砂利の上でも支障なく走れる。暗所には、点検用1基、移動用2基のLED照明で応じる。

 操作はPCにつないだ無線コントローラーで行い、PCとロボットは最大200m(メートル)の距離まで届くコードレス無線中継器が中継する。ロボット自体は、長時間バッテリーで、従来機の約2倍となる約2.8時間稼働する。

 moogle evoの販売価格は、280万円(5年保証含む)。5年リースで4.8〜5万円/月前後(ともに税別)。

 ブースでは、ハーネスや安全帯を扱うプロップが製造しているクールベスト「D-wind(ディー・ウインド)」も紹介。背部に装着した2機の送風機から送られてくる風が、導風パイプを通り、首元・背中・胸元の広範囲にダイレクトに送られることで、熱中症のリスクを軽減する暑さ対策の製品。

クールベスト「D-wind」。着用者の頸動脈に冷風が当たり、熱中症を予防する

 現場でよく見られるファン付作業服と異なり、首の頸動脈などに冷風を当てることで、脳や心臓などの体の中心温度「深部体温」を下げ、熱中症のリスクを確実に減らす。

 ベストタイプのため、現場指定の作業着の中に着込むことができ、作業着の上からでも簡単に装着が可能。スイッチは胸元にあり、ON/OFFの操作が容易で、現場の状況に合わせて切り替えられる。

 動力源は2本のバッテリー式で、フル充電で4時間動き、1日8時間の現場作業を想定して、午前と午後で交換するための予備バッテリー2本も標準で付属する。

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