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» 2018年09月12日 09時00分 公開

自然エネルギー:電源開発が仏エンジーと協業、日本での洋上風力事業も検討

電源開発がフランスのエネルギー大手エンジー社と協業。日本における洋上風力発電事業も検討していくという。

[長町基,スマートジャパン]

 電源開発(Jパワー)は2018年9月6日、フランスの総合エネルギー企業ENGIE社(エンジー社)との間で電力関連事業における幅広い分野での協業に向けた覚書を締結したと発表した。

 Jパワーは2018年4月27日に発表した「中期経営計画の取組状況と今後の取組」で、2025年度目標として再生可能エネルギーの新規開発100万kWを掲げている。現在、他4社と共同で北九州市響灘地区において洋上風力発電事業の事業化検討を進めるなど、再生可能エネルギーの拡大に積極的に取り組んでいる。

 エンジー社はフランスに本拠を置く世界的な総合エネルギー企業であり、世界に約1億1270万kWの発電設備を所有している。同社は洋上風力発電分野においても20年以上の経験を有し、現在250万kWの洋上風力発電事業を開発中であり、近年は浮体式洋上風力発電に積極的に取り組んでいるという。

 浮体式洋上風力発電は洋上風力発電の一種で、洋上に浮かんだ構造物を風車の基礎として利用する。洋上は風が強く、しかも風の変動が少ないため風力発電に適しているが、水深50メートルを超えるような深海域では採算面から浮体式洋上風力発電が有利になると考えられている。

 Jパワーでは、今後日本の再生可能エネルギーの普及・拡大のためには、洋上風力発電は有望な事業分野の一つと想定。一方、エンジー社は欧州での経験を基に日本を含むアジアでの事業拡大を目指しており、今回、両者は覚書を締結し、将来の日本の一般海域での浮体式洋上風力発電の事業化に向けた共同研究を進めていく予定だ。

 なお、Jパワーは同日、英国の現地子会社であるJP Renewable Europe(JPRECL)に対して2億4700万ポンドの増資を行うことも発表。この資金で独innogy SEの100%子会社が所有する洋上風力事業持株会社の株式の一部を取得し、洋上風力関連の取り組みを強化する。

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