凸版印刷が「IoT建材事業」をスタート、初弾に単身高齢者の孤独死を防ぐ“センサー床材”を発売IoT建材(1/4 ページ)

凸版印刷は、強みとする建装材と、IoT技術を組み合わせた“IoT建材事業”を新たに立ち上げる。第1弾として、床材と圧力センサーを融合させた「ロケーションフロア」を開発し、2018年12月から独居老人の見守り用途など、住宅メーカー、医療・介護業界、自治体などへ本格的に販売していく。

» 2018年11月21日 05時00分 公開
[石原忍BUILT]

 凸版印刷は2018年11月19日、同社が得意先向けに毎年2回開いている「フォレストフェア2018 秋(会期:2018年11月20〜22日)」のオープニングに先立ち、報道機関を対象に新製品発表会と見学会を開催した。

居住者の見守りを実現させたIoT床材と、非住宅向け土足対応の床用化粧シート

 今回上市した新製品は、建装材とIoT技術を組み合わせた新事業「IoT建材事業」の第1弾「ロケーションフロア」と、非住宅向けの土足対応のオレフィン系化粧シート「101 REPREA Smart NANO AREZA(アレーザ)」。

 IoT建材事業は、60年以上にわたり意匠性・機能性・環境性能にこだわって独自のノウハウを積み上げてきた建装材の分野に、先端のIoT機器を採り入れ、居住者の見守りや健康管理などといった社会課題の解決を促進する新規事業。初弾として、床材の最下層部に位置検出デバイスを組み込み、居住者の位置情報を取得する「ロケーションフロア」をリリースした。

ロケーションフロアをキッチンに導入した例
タブレット上でフロアを1枚のパネルに分割して、居住者が歩く圧力を表示

 ロケーションフロアは、特殊UVハードコート層、木粉含有プラスチックの特殊樹脂基材層、衝撃吸収層、位置検出デバイス層の4層で構成。デバイス以外は従来のフローリング材「スナップフィット」と同様の規格で、デバイスを含めても厚みは12mm(ミリ)ほどで踏んだ感触も変わらない。踏まれた圧力でデバイスが自己発電するため、居住者が床を歩いているだけで位置情報をクラウドサーバに送信する。床材1枚1枚にはIDが割り当てられ、いつどこにいたかを離れた場所からタブレット端末などで、モニタリングすることができる。

ロケーションフロアの材質構成

 もう一つの新製品「101 REPREA Smart NANO AREZA(アレーザ)」は2018年11月20日に発売した。

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