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» 2018年12月07日 09時00分 公開

ハイウェイテクノフェア2018:NEXCO各社が導入を進める高速道路の最新「維持・管理技術」が集結 (1/2)

NEXCO3社を含むグループは、「ハイウェイテクノフェア2018」で多彩な高速道路のメンテナンス技術を共同ブースで披露した。

[石原忍,BUILT]

 NEXCO3社を含むグループは、2018年11月28〜29日に高速道路の建設・管理技術に焦点を当てた「ハイウェイテクノフェア2018」に共同ブースを出展した。会場で注目を集めた最新のメンテナンス技術をレポートする。

高速道路上の工事エリアに侵入してくる車両を検知

 NEXCO東日本は、高速道路本線上の工事規制内への車両侵入を検知するシステムを紹介。このシステムは、OKIと共同開発した技術で、工事を行っている規制エリアの安全性が確保できる。

 仕組みは、工事現場を囲うコーン上部の視線誘導標(デリネーター)に取り付けた無線センサーユニットが、ラバーコーンへの車両衝突などを検知。920MHz帯のマルチホップ無線で、数km(キロ)範囲の作業エリアをネットワーク化するため、何らかの異常があれば2km離れた場所にいても瞬時に警報を通知。作業員には、ヘルメットに装着した小型の警報通知端末が警報をキャッチしてアラーム音で知らせる。

 このシステムを導入することで、工事をおこなっているエリアに車両が誤って入る他責事故を防止・削減することが可能になる。ラバーコーンへの接触・転倒の通知のシステムのため、人が定期的に巡回して確認する手間の削減や効率化も図れる。

制御ユニット(右)と警報通知端末を装着したヘルメット(左)
危険車両侵入検知システムの検証テスト

 また、同様の車両規制を伴う工事の安全を確保する技術としては、ジッパーの様に防護柵を車線を跨いで動かす「移動式防護柵(ロードジッパーシステム)」もミニチュアや動画で解説した。

 このシステムでは、防護柵となる重さが680kgもの18インチコンクリート製ブロックに、306kgの鋼製エクステンションが取り付けられている。これを“防護柵切り替え車両(工事用マシン)”の下部に搭載された緩やかなS字レールで、持ち上げて浮かし、車両の移動とともに防護柵も移動。そのため、交通量に応じて、工事車線規制の範囲を自在かつ安全に変えることができる。

 ロードジッパーシステム自体は米国・LINDSAY社が開発・製造・販売を行っている。NEXCO東日本では2016年から試行導入し、これまでに常磐自動車道(柏IC〜流山IC)、道央自動車道(恵庭IC〜北広島IC)などの工事で採用している。

 試行導入された常磐道の工事では、1日あたり9万台の通行量があり、片側3車線で半地下構造でもあった。道央道では、橋梁のリニューアル工事で片車線を通行止めにし、朝夕の通行量に併せて、上下線の車線数を柔軟に変更した。

 また、夜間の設置・撤去作業時の避走車両割合は、従来のラバコン方式と比較して15%ほど低下。夜間の車線規制時のブレーキ挙動も2.7%から1.4%に減少するため、従来方式よりも安全性・走行信頼性が高い結果が得られているという。

ロードジッパーシステムのミニチュア
東名高速での導入事例
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