太陽光のFIT価格はついに14円台に、第3回の入札結果を公表太陽光

2MW以上の太陽光発対象に、FITの買い取り価格を決める第3回の入札結果が公表された。最低落札価格は14.25円/kWhで、ついに14円台に突入している。

» 2018年12月21日 07時00分 公開
[陰山遼将スマートジャパン]

 低炭素投資促進機構は2018年12月18日、太陽光発電の第3回入札結果を公表した。落札件数は合計7件で、募集容量196.96MW(メガワット)全てが落札されている。最低落札価格は14.25円/kWh(キロワット時)だった。

 2017年度から2MW(メガワット)以上の太陽光発電を対象に、「再生可能エネルギーの固定買取価格制度(FIT)」に基づく買い取り価格の決定に入札制度が導入された。第2回入札から上限価格は非公開で行われ、入札後に公開される仕組みになっている。第2回の上限価格は15.50円/kWhだったが、全ての入札がこの価格を上回るものだったため、落札件数はゼロだった。

 公表された第3回の上限価格は、前回と同様に15.50円/kWhで据え置きとなった。入札参加資格の審査のために提出された事業計画数の合計は38件で、実際の入札は16件あった。これら16件の事業計画における発電設備の出力合計は約307MWで、募集容量を上回った。

 落札された7件のうち、最低落札価格は14.25円/kWhだった。第2回の最低落札価格である16.47円/kWhから2円以上下がり、ついに14円台に突入した。一方の最高落札価格は15.45円/kWhだった。ただ、この7番目の落札案件については、募集容量の上限によって、落札容量が約1.2MWに制限されている。そのため、実質的な最高価格は、6番目の15.37円/kWhとみることもできる。

第3回入札の落札者(7件) 出典:低炭素投資促進機構

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