コンテックが太陽光発電の遠隔操作・監視に関する新製品を発表。パワコンの外部接点を利用して、遠隔から発電所の運転を操作できる。出力制御への対応に向けた製品だ。
コンテックは2018年12月、太陽光発電向けの遠隔操作・監視に関する2つの新製品を発表した。パワーコンディショナーの外部接点を利用して運転・停止を遠隔操作する「パワコン遠隔操作パッケージボックス(SV-OPT-RRY2-BOX)」と、既存の計測装置に接続することで売買電電力量を計測できる「パルス計測オプションボックス(SV-OPT-CNT2DI8-BOX)」の2製品で、同年12月18日から受注を開始した。価格はオープン。
パワコン遠隔操作パッケージボックスは、パワーコンディショナーの外部接点を使用し、遠隔操作でパワーコンディショナーを最大4台まで同時に運転・停止を指示できる。出力制御の要請があった際などに、ネットワークにつながった遠隔地のWebブラウザ端末でパワーコンディショナーの運転・停止操作を可能にする。
制御回路や端子台など、盤内配線および機材は組み付け済みで、これらを屋外設置対応の樹脂製キャビネットに収納した。対応するパワーコンディショナーのメーカーは、日立製作所、ダイヘン、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)、日立製作所、三社電機製作所。想定の実売価格は税別23万円程度。
パルス計測オプションボックスは、同社の発電量計測システム「SolarView Compact/Air」にパルス入力信号と接点入力信号を拡張するオプションボックス。SolarView Compact/Airとはイーサネットで接続する。屋外設置が可能な樹脂製キャビネットに収納しているため、そのままの状態で追加・分離設置が可能だ。パルスや接点情報の計測設定は、SolarView Compact/Airの設定画面から行うことができ、容易に売電電力量、買電電力量の計測を行うことができる。想定の実売価格は税別13万円程度。
機能的にはパルス信号入力×2ch(売電電力量、買電電力量を計測)、接点信号入力×8ch(計測装置本体の4chに加えて、プラス8chの信号入力を拡張)を備える。従来、計測対象が多いシステムにはカスタマイズを含む大掛かりな計測システムを用いられることが多かったが、SolarView Compact/Airと新製品を組み合わせることで、太陽光発電計測監視システムの標準化と大幅な低コスト化に加え、耐用年数を迎えた従来型の計測装置からのリプレイスも容易に行えるとしている。
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