39.8万円で住宅に太陽光発電を導入できる、エクソルが住宅向け新プラン太陽光

エクソルが太陽光パネル1枚から導入できる住宅用太陽光発電システム「ジャストコンパクト」を発表。太陽光パネル3枚を設置する場合の予想実売価格は、工事費込みで税別39万8000円としている【訂正あり】

» 2019年04月17日 07時00分 公開
[陰山遼将スマートジャパン]

 エクソルは2019年4月11日、低価格な住宅用太陽光発電システム「ジャストコンパクト」を発表した。太陽光パネルを1枚から設置でき、狭い屋根の住宅にも導入を可能にしたのが特徴だ。太陽光パネル3枚(325W×3枚)を新築時に設置する場合の予想実売価格は、工事費込みで税別39万8000円としている。

※初出時、太陽光パネルの出力について誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

 一般的な住宅太陽光発電システムでは、パワーコンディショナーの起動に必要な電圧を不足させないよう、太陽光パネルを最低4枚程度設置する必要があった。そのため、屋根が狭いため住宅への設置を断念するユーザーも多かったという。

 そこでジャストコンパクトでは、パネルごとに発電した直流の電力を交流に変換する「マイクロインバーター」を採用。マイクロインバーターは低電圧でも動作するため、1〜3枚程度の少ないパネル設置枚数でも太陽光発電システムを構築できる。さらにパネルごとに最大電力点追従制御(MPPT)を行うため、設置する屋根面の方位を気にしなくていいというメリットもあるという。なお、マイクロインバーターは海外メーカー製で、今後JET認証を取得する方針だ。

マイクロインバーターを利用した太陽光発電システムの構成イメージ 出典:エクソル
マイクロインバーターの採用により、さまざまな設置形式を可能に 出典:エクソル

 ジャストコンパクトは発電した電力の大半を自家消費することを基本としている。エクソルの試算では、太陽光パネルを3枚設置した場合(総出力約1kW)、一般的な家庭(月間使用電力量が300kWh程度)の日中の使用電力量は、ほぼまかなえるという。これにより、年間約30%の電力購入量を削減できるとしている。

 この他、太陽光パネル、インバーター、架台、金具などのシステム構成設備について、エクソルが20年間の保証を提供する。

太陽光発電の“全棟搭載”を目指すエクソル

 エクソルでは2019年2月に太陽光発電の“全棟搭載実現”を目指す「ファイナライズ.」という新たな提案コンセプトを発表している。今回発表したジャストコンパクトは、このコンセプトを実現する提案モデルの1つ。

 この他の提案モデルとして、TEPCOホームテックとの協業で提供する初期費用不要の太陽光発電導入プラン「のせトク?」を展開している。さらに産業用の自家消費向けとして、「SAVE-1」という新たなプランを2019年4月下旬に公表する予定だ。

「ファイナライズ.」を構成する3つの提案プラン 出典:エクソル

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