東亜道路工業は東京都港区の本社ビルのエントランスに、太陽光発電舗装システムを試験導入したと発表した。フランスのColas社が開発したシステムで、東亜道路工業ではColas社および日本法人であるコラス・ジャパンと技術協力を行い、太陽光発電舗装システムの普及を目指すという。
東亜道路工業は2021年8月20日、東京都港区の本社ビルのエントランスに、太陽光発電舗装システムを試験導入したと発表した。フランスのColas社が開発したシステムで、東亜道路工業ではColas社および日本法人であるコラス・ジャパンと技術協力を行い、日本国内において太陽光発電舗装システムの普及を目指すという。
Colas社の太陽光発電舗装システム「Wattway」は、同社とフランスの国立太陽エネルギー技術研究所(CEA-INES)が共同開発したシステム。路面式の太陽光パネルであり、パネルの外形寸法は1257×690mm、厚さ6mm、質量5.5kg、最大出力は125Wとなっている。発電パネルの表面にはすべり止めが施されており、車道と歩道の両方に利用できる。フランス国内では、大型車による実証実験で耐久性が確認されているという。
システムの用途としては、LED照明や監視カメラの電源などに向けた独立電源としての使い方の他、駐車場などに敷設し系統電源との連係を行うといった中・大規模での活用など、さまざまな方法が可能だという。
東亜道路工業では蓄電池を組み合わせ、夜間に横断歩道の白線や停止線を照らすための電源や、災害時に電子機器の充電に利用できる非常用電源、さらに電動サイクルや電動キックボードなどのスローモビリティ機器への充電施設としての活用も検討するとしている。同時に日本の高温多湿な環境下に対応するための材料開発も行う方針だ。
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