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30万平方メートルの最終処分場に、21MWの大規模メガソーラーを建設:自然エネルギー
重厚長大型の伝統的な企業がメガソーラー事業を加速している。昭和シェル石油と宇部興産は合弁で、山口県にある宇部興産の遊休地に発電能力21MWの大規模なメガソーラーを建設する。30万平方メートルの広大な土地は35年間にわたって最終処分場として使われていた。
メガソーラーの建設予定地は、山口県宇部市の宇部港に面した長方形の広大な土地だ(図1)。宇部興産が所有していて、1977年から産業廃棄物の最終処分に使われてきた。35年間を経過して処理能力が限界に達したことから、新たにメガソーラーを建設して再利用を図る。
土地の面積は30万平方メートルで、東京ドーム6個分の広さがある。ここに太陽電池モジュールを敷き詰めて、合計21.3MW(メガワット)の発電を可能にする計画だ(図2)。年間の発電量は2500万kWhを見込んでおり、一般家庭で約6900世帯分の使用量に相当する規模になる。2013年4月に建設を開始して、2014年7月から運転を開始する予定である。
昭和シェル石油と宇部興産は折半出資の新会社「ユーエスパワー」を2月に設立済みで、宇部市に建設するメガソーラー「ユーエスパワー発電所」による再生可能エネルギー事業を共同で展開する。発電した電力は全量を中国電力に売電する。太陽電池モジュールは昭和シェル石油の100%子会社であるソーラーフロンティアの製品を採用する。
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