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四国にも巨大メガソーラー、発電規模21MWで2014年度に運転開始:自然エネルギー
これまでに明らかになった計画の中では四国で最大のメガソーラーが徳島県で実現する。日本製紙が県東部の小松島市に所有する工場の敷地を利用して、2014年度内に21MWの発電規模で運転を開始する予定だ。発電した電力は全量を四国電力が買い取ることを想定している。
徳島県の小松島市を含む東海岸の一帯は、四国の中でも特に日射量が多くて太陽エネルギーが豊富な地域である(図1)。すでにソフトバンクグループが小松島市を含む2か所でメガソーラーを稼働中だ。
この太陽エネルギーに恵まれた地域に広大な土地を所有する日本製紙が大規模なメガソーラーを建設する。工場の敷地のうち25万平方メートルを使って、21MW(メガワット)の太陽光発電を展開する計画だ。2013年の秋に工事を開始して、2014年度の後半から稼働する予定である。建設予定地は小松島港の一角にあり、播磨灘に面している(図2)。
年間の発電量は2000万kWhを超える見込みで、一般家庭5000世帯以上が使用する電力量に相当する。発電した電力は全量を四国電力に売却することを想定していて、年間の収入は7億円以上になる。
これまで四国では3MW程度のメガソーラーが最大だった。日本製紙が建設する21MWのメガソーラーは従来を大きく上回って四国で最大の規模になる。
日本製紙は本業の製紙の工程で発生する大量の木質バイオマスを活用して再生可能エネルギーの拡大に取り組んできた。メガソーラーを建設するのは初めてで、今後は全国各地にある工場などの広い敷地を生かして太陽光発電も拡大する。
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