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物流施設が2MWのメガソーラーにもなる、大阪湾岸で建設開始:スマートファクトリ
三井不動産が関西で初めて建設する大型の物流施設で、大規模な太陽光発電を実施する計画だ。大阪府堺市の湾岸地域にある5万8000平方メートルの敷地に地上5階建ての物流施設を建設して、屋上の全面に太陽光パネルを設置する。発電規模はメガソーラー級の2MWに達する。
三井不動産は物流事業を全国規模で展開するために、2017年度までに2000億円を投じて「三井不動産ロジスティクスパーク(MFLP)」を年に4〜5件ずつ建設する計画を進めている。すでに首都圏では稼働中の施設を含めて8件の建設を決め、さらに関西で第1号になる「MFLP堺」(大阪府堺市)の建設工事を大阪湾岸で開始した(図1)。
MFLPは先進的な物流施設を目指して、停電・断水対策などのBCP(事業継続計画)を実現するほか、太陽光発電システムや壁面緑化の採用による環境対策を特徴にしている。建設中のMFLPの中では、千葉県で2014年2月に完成する「MFLP八潮」の屋上に1MW(メガワット)の太陽光発電システムを設置する。
新たに建設を開始したMFLP堺では、この2倍の規模になる2MWの太陽光発電システムを導入する計画だ(図2)。地上5階建ての屋上全面に太陽光パネルを設置して、物流施設の開業に合わせて2014年9月から発電を開始する予定である。
さらにBCP対策として非常用発電機を施設内に導入する。屋上に設置した太陽光発電システムからの電力は通常時は電力会社に供給するが、非常時には施設内の電源として利用することもできる。
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