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ENEOSの水素ステーションが11カ所に、トヨタの燃料電池自動車に合わせて:電気自動車
トヨタ自動車が世界初の燃料電池自動車を市販するのに合わせて、「ENEOS」の水素ステーションが首都圏を中心に11カ所でオープンする。すでに実証実験を開始している神奈川県の海老名市を皮切りに、東京・神奈川・千葉・埼玉・愛知の1都4県に2015年3月までに開設する予定だ。
国内のガソリン市場で30%以上のシェアを握る最大手のJX日鉱日石エネルギーが商用の水素ステーションの拡大に乗り出す。12月下旬に神奈川県の海老名市に第1号を開設した後、1月下旬に東京都の八王子市に第2号をオープンする。さらに千葉・埼玉・愛知の3県を加えて、3月中旬までに合計11カ所に展開する計画だ(図1)。
トヨタ自動車が11月18日に世界初の燃料電池自動車「ミライ」を発表する予定で、それに合わせて首都圏と中京圏から商用の水素ステーションを広げていく。第1号の「Dr.Drive海老名中央店」はガソリンを販売するENEOSサービスステーション(SS)と併設したSS一体型になる。すでに2013年4月から実証実験を開始して水素の供給方法などを検証してきた(図2)。
2014年度内に開設する11カ所の商用水素ステーションのうち、8カ所はSS一体型で、3カ所は水素ステーションだけの単独型になる(図3)。単独型は東京都の八王子市と杉並区、神奈川県の横浜市旭区に開設する。水素の供給能力は標準的な場合で1時間あたり5〜6台の燃料電池自動車に対応できる。1台に充填する時間は約3分で済み、従来の電気自動車と比べて格段に早い。
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