グリーン電力活用したEV用充電器、437台設置してCO2フリーなドライブを実現:電気自動車
三菱地所とNECは三菱地所グループが所有する10施設に、NECのEV・PHV用普通充電器437台を設置し、有料充電サービスを提供する。充電にはグリーン電力証書を活用したCO2フリーな電力利用できるのが特徴だ。
三菱地所とNECは2015年7月29日、三菱地所グループの施設にNECが開発した電気自動車(EV)・プラグインハイブリッド車(PHV)用普通充電器を設置すると発表した。まず2015年8月から丸の内エリアに駐車場を展開する「丸の内パークイン」に設置を行い、その後「横浜ランドマークタワー」「サンシャインシティ」「仙台ロイヤルパークホテル」など、三菱地所グループが所有する10施設に順次導入していく計画だ。
10施設合計で約437台の普通充電器を設置し、サンシャインシティについては1施設としては東京都内最大級となる180台の普通充電器を設置するという。
設置する充電器はNECが開発した壁掛け型普通充電器(図1)。充電器とともに利用者認証や課金管理、監視・制御などを一元的に行えるNEC製の壁掛け型充電コントローラーも設置し、EVやPHV利用者に有料充電サービスも提供する。
三菱地所は毎年100万kWh(キロワット時)の風力発電を日本自然エネルギーに委託している。今回設置する充電器は、この電力で充電電力を補う。この充電器を利用するEV・PHVのユーザーはCO2フリーな電力を利用できるというわけだ。
今回提供する有料充電サービスは、国内自動車メーカー4社が2014年5月設立した日本充電サービスが発行する充電カードや電子マネーを用いた決済に対応する予定だ。なお充電サービスの運営については、EV・PHV向け充電サービスを提供するジャパンチャージネットワークと提携する。
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