HEMSでスマートメーター「Bルート」向けサービスを強化:電力供給サービス
東芝ライテックは電力会社のスマート電力量メーター情報発信サービス(Bルートサービス)に対応したホームゲートウェイを発売した。また同社のHEMSクラウドサービスでもBルートサービスに対応する「電力の見える化サービス」のリニューアルを行う。
スマート電力量メーターとホームゲートウェイ間で通信(Bルート)を行うことで、積算電力量や瞬時電力量などのデータ通信が可能となり、さらに積算電力量をフェミニティ倶楽部に蓄積させることもできる。フェミニティ倶楽部では同メーターの積算電力量のデータを蓄積し、宅内ではタブレットなどで、宅外ではスマートフォンを利用して瞬時電力や積算電力量などの「見える化」を実現する(図1)。
ホームゲートウェイの新製品には、スマートメーターとHEMSコントローラー(ホームゲートウェイ)間アプリケーション通信インタフェース規格のWi−SUN Profile for ECHONET Liteを内蔵した。サイズは従来品よりも容量比で約20%の小型化(125×28.5×125ミリメートル)を実現。より限られた空間にも設置することができる(図2)。
また、インターネットに接続することなく、家庭内で見える化や家電操作が可能となるSimpleHEMS機能を搭載。SimpleHEMSはスマート電力メーター、HEMS対応住宅用分電盤スマートホームパネル、エネルギー計測ユニット、エアコン、LED照明、LEDダウンライト、蓄電池、給湯機などに対応している。さらにHEMSの操作デバイス(タブレット)との通信インタフェース、無線LAN、Bluetooth対応通信用アダプターとの通信インタフェースなども内蔵する。
今後、東芝グループではスマート電力量メーターとクラウドサービスを連携し、スマート家電や太陽光発電・家庭用蓄電池などの新エネルギー機器のHEMSによる効率的な制御などスマートホーム技術の開発、製品の拡大に取り組む方針だ。
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