双日はドイツで行っているメガソーラー事業のノウハウを生かし2010年から国内でメガソーラーの展開を開始。2013年8月には、約350億円を投じて、国内4カ所に合計出力106MW(メガワット)のメガソーラーを建設すると2013年8月に発表している(関連記事)。今回の愛知県知多郡美浜町の知多美浜太陽光発電所は双日の100%出資子会社である未来創電知多美浜が運営するもので、2014年に運転開始した北海道小清水町、熊本県錦町での事業に次ぎ、同社の3番目の国内メガソーラーになる(図1)。
知多半島は豊富な日射量に恵まれた地域で、知多美浜太陽光発電所は工場跡の遊休地を活用し、地域資源の有効活用に取り組む事業となる。この発電所が備える同地域最大級の出力約12.9MWは一般家庭約3500世帯分の消費量に相当し、発電した電力は再生可能エネルギーの固定価格買取制度を活用して中部電力へ売電する。
双日は、国内外のメガソーラーを含めた再生可能エネルギーの拡大に、今後も積極的に取り組む方針。2016年末には国内4カ所目のメガソーラーとなる青森県上北郡六ヶ所村の71MWの太陽光発電所が完成する予定となっている。
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