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「IoTの新たな可能性探る」 インテルと関西電力がスマートホームの実証実験を開始へ:エネルギー管理(2/2 ページ)
インテルは、関西電力などと家庭向けIoTプラットフォームの実証実験を開始する。関西電力の家庭向けサービス「はぴeみる電」の利用者100世帯を対象に、環境センサーとゲートウェイを設置。センサーから収集したデータを基に、個々に最適化したサービスを提供することを目指す。
200万超の会員を持つはぴeみる電
はぴeみる電は、電気やガスの料金、使用料をWeb上で見える化するサービスである。2009年7月から電力契約者向けにサービスを開始しており、2017年3月末時点で200万超の会員が登録しているという。サービスの拡充もしており、省エネアドバイスや住む地域に応じたクーポン情報の提供も行われている。
2017年1月には生活リズムに異変が起きた際に通知を行う「はぴeまもるくん」を発表。スマートメーターから得る電気使用状況から生活リズムを確認し、異変を検知した場合に遠隔に住む家族などに通知するサービスだ。
なお有吉氏は「はぴeみる電の200万を超える会員を評価いただき、実証実験に参加させてもらった。しかし実証実験が成功したとして、全ての会員に環境センサーやゲートウェイを配り、プラットフォーム事業者になれるかといったら、そこまで腹をくくれていない。今後の展開にワクワクはしているが、正直分からない部分も多い。どうなったとしても、会員が喜ぶ仕組みとするため一生懸命取り組みたい」と注釈を加えた。
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